“むすめむこ”のいろいろな漢字の書き方と例文

語句	割合
女婿	42.9%
娘聟	28.6%
娘婿	14.3%
息女聟	14.3%

女婿

そのときの口ぶりでは、ともえとの縁組には初めから反対で、城代家老の女婿（むすめむこ）になるなどとはつまらぬやつだ、ともらしたそうであった。正四郎はそれを聞いて唸（うな）った。

その木戸を通って (新字新仮名) ／ 山本周五郎(著)

娘聟

ところへまた、楊雄の岳父（しゅうと）、潘（はん）の爺さんというのが、これへ馳けつけてきた。娘聟（むすめむこ）の一大事と聞いて、近所合壁（がっぺき）の加勢を仰いで飛び出して来たのだが、わけを聞いて

新・水滸伝 (新字新仮名) ／ 吉川英治(著)

娘婿

「全く子供など持つものではござらぬのう、娘婿（むすめむこ）だからこそ、これ程まで心を砕くので、全く赤の他人にはできぬことじゃのう」

現代語訳　平家物語：02 第二巻 (新字新仮名) ／ 作者不詳(著)

息女聟

もう一刻（いっとき）後の卯の下刻には、上人を見送ってまだ乾（かわ）く間のない涙の目で、さらに、わが息女聟（むすめむこ）の善信を、こんどは、北の雪国へ向って送らなければならなかった。

親鸞 (新字新仮名) ／ 吉川英治(著)