“みょうがや”の漢字の書き方と例文
語句割合
茗荷屋100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ここの停車場ステエションを、月の劇場の木戸口ぐらいな心得違いをしていた私たちは、のぼり万燈まんどうには及ばずとも、屋号をかいた弓張提灯ゆみはりぢょうちんで、へい、茗荷屋みょうがやでございます
唄立山心中一曲 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
歌麿の脳裡のうりからは、亀吉の影はうに消し飛んで、十年前に、ふとしたことから馴染なじみになったのを縁に、錦絵にしきえにまで描いて売り出した、どぶ裏の局女郎つぼねじょろう茗荷屋みょうがや若鶴わかづる
歌麿懺悔:江戸名人伝 (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
とにかく当座の宿をとってからの思案と、お米はその晩、中橋なかばしすじの茗荷屋みょうがやという家を選んだ。
鳴門秘帖:04 船路の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)