“みみなし”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ミミナシ
語句割合
耳成50.0%
耳無50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
香具かぐ山と耳成みみなし山と会ひしとき立ちて見に来し印南いなみ国原」(巻一・一四)という歌にも、この客観的な荘厳があったが、あれは伝説を歌ったので
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
南に向ってはウネビ、耳成みみなし、天ノ香具山の大和三山にかこまれた平地があって飛鳥の地があり、そこから山岳になって吉野へ熊野へと通じるわけだ。
香具山かぐやま畝傍うねびしと、耳成みみなしと相争ひき、神代より斯くなるらし、いにしへしかなれこそ、現身うつそみも妻を、争ふらしき」
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
平原の真中に、旅笠を伏せたように見える遠い小山は、耳無みみなしやまであった。其右に高くつっ立っている深緑は、畝傍山うねびやま。更に遠く日を受けてきらつく水面は、埴安はにやすいけではなかろうか。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
秋涼し天の香山かぐやま夜あくれば耳無みみなしかけて白き霧立つ
礼厳法師歌集 (新字旧仮名) / 与謝野礼厳(著)