“まるっきり”の漢字の書き方と例文
語句割合
全然100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
泥棒は多分、先刻の蛇の文身の男の騒ぎから、引続いて女の文身の騒ぎの間に仕事をしたのでしょう、全然まるっきり裸にされたのが二十二三人、あとの七十何人も、何かしらられない者はない有様です。
「まずないねとは驚いた。それじゃ全然まるっきり詐欺いかさまだね」
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
親類みよりらしい者もない、全然まるっきりやもめで、実際形影相弔うというその影も、破蒲団やぶれぶとんの中へ消えて、骨と皮ばかりの、その皮も貴女、褥摺とこずれに摺切れているじゃありませんか。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)