“まつねん”の漢字の書き方と例文
語句割合
末年100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
安政あんせい末年まつねん、一人の若武士わかざむらいが品川から高輪たかなわ海端うみばたを通る。夜はつ過ぎ、ほかに人通りは無い。しば田町たまちの方から人魂ひとだまのやうな火がちゅうまようて来る。
雨夜の怪談 (新字旧仮名) / 岡本綺堂(著)
サア・オルコツクは、徳川幕府とくがはばくふ末年まつねんに日本に駐剳ちうさつした、イギリスの特命全権公使である。その日本駐剳中には、井伊大老ゐいたいらう桜田門外さくらだもんぐわい刺客せきかくの手にたふれてゐる。
日本の女 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)