“まちくたび”の漢字の書き方と例文
語句割合
待草臥100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
待草臥まちくたびれて、ドタリと横になって、かどのポストの蔭から私の姿がヒョッコリ出て来はせぬかと、其方ばかりを余念なくながめている所へ、犬殺しが来たのだ。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
……それまでが、そのままで、電車を待草臥まちくたびれて、雨にわびしげな様子が、小鼻に寄せた皺に明白あからさまであった。
売色鴨南蛮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
もう待草臥まちくたびれたと云ふやうに鏡子が目をとぢて居る所へそのはいつて来て、汽車はぐ動き出した。
帰つてから (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)