“まくず”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
真葛81.8%
幕摺9.1%
眞葛9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
真葛まくずはら女郎花おみなえしが咲いた。すらすらとすすきを抜けて、くいある高き身に、秋風をひんよくけて通す心細さを、秋は時雨しぐれて冬になる。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
おいら可厭いやだぜ。」と押殺した低声こごえ独言ひとりごとを云ったと思うと、ばさりと幕摺まくずれに、ふらついて、隅から蹌踉よろけ込んで見えなくなった。
陽炎座 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
原に眞葛まくず、川に加茂、山に比叡と愛宕と鞍馬、ことごとく昔の儘の原と川と山である。
京に着ける夕 (旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)