“まかなひ”の漢字の書き方と例文
語句割合
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
まかなひの決算を見ると、この二週間の間にパンとチイズの間食かんしよくが、二度も生徒に支給されたことになつてゐるが、これはどうした事情ですかな? 私は、規則を點檢して見たのですが
宿といつても此家ここ普通なみの下宿ではない、ただ二階の二間ふたまを友人と共に借切つてまかなひをつけて貰つてるといふ所謂いはゆる素人下宿の一つである。自分等の引越して來たのはつい三ヶ月ほど以前まへであつた。
一家 (旧字旧仮名) / 若山牧水(著)
女中奉公しても月にまかなひ付で四円貰へるから、お定さんも一二年行つて見ないかと言つたが、お定は唯うつむいて微笑ほほゑんだのみであつた。怎して私などが東京へ行かれよう、と胸の中で呟やいたのである。
天鵞絨 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)