“ぼうきれ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
棒切60.0%
棒片40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
……これを見ると、うらやましいか、おけの蔭から、むくと起きて、脚をひろげて、もう一匹よちよちと、同じような小狗こいぬは出て来ても、村の閑寂間しじまか、棒切ぼうきれ持った小児こどもも居ない。
みさごの鮨 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
白い煙をげて浴衣はめらめらと燃えて行ったが、燃えのこりの部分のくすぶっているのを、さらに棒片ぼうきれきたてていた。
仮装人物 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
こう言いさして、棒片ぼうきれでしきりに地面を突ついている与吉は、お藤にうながされてあとをつづけた。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)