“ほほゑ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
微笑92.9%
頬笑7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
栄蔵が見ると、新太郎ちやんは、寂しさうに微笑ほほゑんでゐる。栄蔵の胸に、ぐつと悲しみがこみあげて来た。
良寛物語 手毬と鉢の子 (新字旧仮名) / 新美南吉(著)
ただ私のしやべつてゐるのを理由わけもなく微笑ほほゑましい氣がしながら聞いてゐるとしか思へない容子ようすである。
生者と死者 (旧字旧仮名) / 堀辰雄(著)
僕はふと彼女の鼻に蓄膿症のあることを感じ、何か頬笑ほほゑまずにはゐられなかつた。
歯車 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
しかしその目にはかすかにもしろ、頬笑ほほゑみらしいものが動いてゐる。
あばばばば (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)