“ほどた”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
程経66.7%
程立33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
心の不思議な作用として倉地も葉子の心持ちは刺青いれずみをされるように自分の胸に感じて行くらしかった。やや程経ほどたってから倉地は無感情のような鈍い声でいい出した。
或る女:2(後編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
それから程経ほどたって野枝さんと二人で銀座をブラブラしている処へ偶然邂逅でっくわし、十五分ばかり立話しをした事があったが、それ以来最近の数年間はただ新聞で噂を聞くだけであった。
最後の大杉 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
程立ほどたって力無げに悄然しょんぼりと岩の間から出て、流のしもの方をじっとていたが、きあえぬなみだはらった手の甲を偶然ふっと見ると、ここには昨夜ゆうべの煙管のあと隠々いんいんと青く現れていた。
雁坂越 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)