程経ほどた)” の例文
旧字:程經
心の不思議な作用として倉地も葉子の心持ちは刺青いれずみをされるように自分の胸に感じて行くらしかった。やや程経ほどたってから倉地は無感情のような鈍い声でいい出した。
或る女:2(後編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
それから程経ほどたって野枝さんと二人で銀座をブラブラしている処へ偶然邂逅でっくわし、十五分ばかり立話しをした事があったが、それ以来最近の数年間はただ新聞で噂を聞くだけであった。
最後の大杉 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)