“ほおづえ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
頬杖99.3%
頼杖0.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
主人は平気で細君の尻のところへ頬杖ほおづえを突き、細君は平気で主人の顔の先へ荘厳そうごんなる尻をえたまでの事で無礼も糸瓜へちまもないのである。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
今日も昼からつづけさまに書いて居るので大分くたびれたから、筆を投げやって、右のひじを蒲団の外へ突いて、頬杖ほおづえをして、暫く休んだ。
ランプの影 (新字新仮名) / 正岡子規(著)
文三が二階を降りて、ソットお勢の部屋の障子を開けるその途端とたんに、今まで机に頼杖ほおづえをついて何事か物思いをしていたお勢が、吃驚びっくりした面相かおつきをしてすこし飛上ッて居住居いずまいを直おした。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)