“ほほづえ”の漢字の書き方と例文
語句割合
頬杖100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ふと気がついて、あたりを見廻すと例の謎の青年曾呂利本馬が、テーブルに頬杖ほほづえついて、こわいような顔で、なにか考えこんでいる様子であった。
爆薬の花籠 (新字新仮名) / 海野十三(著)
「昨日大川君から来たうちから、例の者を送つてやつて下さい。」亨一かういちは何の気なしに女に云つた。畳に頬杖ほほづえして、謄写版の小冊子に読み入つて居たすず子は、顔をあげて男の方を見た。
計画 (新字旧仮名) / 平出修(著)
ある日の午後、「てつ」は長火鉢ながひばち頬杖ほほづえをつき、半睡半醒はんすいはんせいの境にさまよっていた。すると小さい火の玉が一つ、「てつ」の顔のまわりを飛びめぐり始めた。「てつ」ははっとして目をました。
追憶 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)