“ほうれき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
宝暦90.0%
寳暦10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もっとも千本桜の作者は竹田出雲いずもだから、あの脚本の出来たのは少くとも宝暦ほうれき以前で、安政二年の由来書きの方が新しいと云う疑問がある。
吉野葛 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
遠くは菱川師宣ひしかわもろのぶの『狂歌旅枕たびまくら』、近くは宝暦ほうれき初年西村重長にしむらしげながの『江戸土産えどみやげ』及び明和めいわに入りて鈴木春信が『続江戸土産』の梓行しこうあるに過ぎざりしが
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
ようや寳暦ほうれき四年になって死刑屍の解剖が許されることになり、その年のうるう三月七日に行われた死刑者のしかばねを請いうけてその解剖を実行したのでした。
杉田玄白 (新字新仮名) / 石原純(著)
境内には松杉銀杏いちょうの大樹が繁茂して余程広うございます(寳暦ほうれきの年号が彫ってあります)牝狗あまいぬ牡狗こまいぬの小さいのが左右にあり、碑が立って居て、之にたし鐵翁てつおうの句がございまして
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)