“ほうらん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
峰巒45.5%
峯巒36.4%
抱卵9.1%
放濫9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
西北から東北にかけては上野州の平原を隔てて浅間山から日光火山群に至る幾十の峰巒ほうらんを指点し得る筈であるが、今日は雲が多いので何一つ見えない。
奥秩父の山旅日記 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
紅をしてゐる、日は少し西へ廻つたと見えて、崖の影、峯巒ほうらんの影を、深潭にひたしてゐる、和知川わちがはが西の方からてら/\と河原をうねつて、天竜川へ落ち合ふ。
天竜川 (新字旧仮名) / 小島烏水(著)
かの“鑁阿寺ばんなじの置文”は、彼の初心しょしんを目ざめさせたものであったが、鎌倉在住このかたの頼朝崇拝は、いよいよその大望の抱卵ほうらんに、翼やらくちばしなどの
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
女の言葉遣いはその態度と共に、わたくしの商売が世間を憚るものと推定せられてから、狎昵こうじつさかいを越えてむしろ放濫ほうらんに走る嫌いがあった。
濹東綺譚 (新字新仮名) / 永井荷風(著)