“ふなだんす”の漢字の書き方と例文
語句割合
船箪笥100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
三国みくに港はその昔、船箪笥ふなだんすの産地として名がありましたが、千石船せんごくぶねすたれると共に、その歴史も終りました。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
だが幸にも私たちはこれを見逃さずにすんだ。これこそは私たちが前から求めていた船箪笥ふなだんすの金具をうつ鍛冶屋かじやではないか。今までどうしても見つからなかったのである。
思い出す職人 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
船箪笥ふなだんす。高さ一尺一寸、巾一尺七寸、奥行一尺二寸。用材はけやき。漆塗、春慶しゅんけい。鉄金具附。定紋じょうもん丸栄。けんどん開き。内部引出附。河井寛次郎氏蔵。(現在、河井記念館蔵)
工芸の道 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
けやき材を用いて、これに頑丈がんじょうな鉄金具をまとわせ立派な技を見せました。千石船の禁止と共にその種の船箪笥ふなだんすは終りましたが、箱造りの技は続き、主に衣裳箪笥や帳箪笥ちょうだんすを作り始めました。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
本間ほんま一門の名家がやしきを構えているのもこの町であります。有名な庄内米しょうないまいのことは他の本が語るでありましょう。ここは船の出入ではいりが多かったため、昔は船箪笥ふなだんすを作った所として名がありました。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)