“ふとっちょ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
肥満37.5%
肥満女37.5%
肥大婦12.5%
肥満奴12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
肥満ふとっちょのお三どんが、ぶっちょう面をしゃあがって、旦那様とか、先生とかお言いなさい、御近所へ聞えます、とぬかしただろうじゃねえか。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
娘はこの肥満女ふとっちょに、のしのし隅っこへ推着おッつけられて、可恐おそろしく見勝手が悪くなった。ああ、可哀そうにと思う。ちょうど、その身体からだが、舞台と私との中垣になったもんだからね。
南地心中 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
おしゃべりな肥大婦ふとっちょになり、どうかすると亭主の頭に手をやりかねないようになるのがあるものだ。
艸木虫魚 (新字新仮名) / 薄田泣菫(著)
(昇)「誰も彼も無い、二人共敵手あいてだ。ドレまずこの肥満奴ふとっちょから」
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)