肥満ふとっちょ)” の例文
旧字:肥滿
肥満ふとっちょのタラスは町へ出て商人になりました。馬鹿のイワンと妹のマルタは、うちに残って背中がまがるほどせい出して働きました。
イワンの馬鹿 (新字新仮名) / レオ・トルストイ(著)
肥満ふとっちょのお三どんが、ぶっちょう面をしゃあがって、旦那様とか、先生とかお言いなさい、御近所へ聞えます、とぬかしただろうじゃねえか。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
上臈貴嬪らは肥満ふとっちょ松風村雨まつかぜむらさめや、痩身やせっぽち夷大黒えびすだいこくや、渋紙面しぶかみづらのベニスの商人や、顔を赤くえどったドミノの道化役者や、七福神や六歌仙や、神主や坊主や赤ゲットや
兵隊のシモンが出かけてまもなく、肥満ふとっちょのタラスがやって来ました。タラスは昨日のことを聞いたのです。タラスはイワンに、こう言いました。
イワンの馬鹿 (新字新仮名) / レオ・トルストイ(著)
ここに兵隊のシモン、肥満ふとっちょのタラス、馬鹿のイワンと言う三人の兄弟がいる。こいつらは当然けんかをしなくてはならないのに仲良く暮し合っている。
イワンの馬鹿 (新字新仮名) / レオ・トルストイ(著)