“ふつゝかもの”の漢字の書き方と例文
語句割合
不束者100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
蘭「それについて私も種々いろ/\心配して居る事があるので私の様な不束者ふつゝかもの御意ぎょいらぬか知れないけれども、去年の十一月からさっぱりお宅へお帰りがないの」
清「イエ何う致しまして誠に不束者ふつゝかもので、屋敷育ちでとん町家まちや住居すまいを致した事がないので様子あいを一向に心得ませんから皆様に不行届勝ちで、それに一体無口で」
政談月の鏡 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
飯「あれから孝助に話しましたところ、当人も大層に悦び、わたくしの様な不束者ふつゝかものをそれ程までに思召おぼしめし下さるとは冥加至極みょうがしごくと申してナ、大概あらかた当人も得心いたした様子でな」