“ひよどり”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ヒヨドリ
語句割合
96.2%
鵯鳥3.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
寒の雨の降る中を、ひよどりが栴檀の実を食いに来る。鵯も栴檀の実も等しく雨に濡れつつある。寒いながら何となく親しい感じのする句である。
古句を観る (新字新仮名) / 柴田宵曲(著)
伊助のなきがらを埋めた庭の隅の、灌木に囲まれた日溜りに、よくひよどりが来ては鳴いていたが、間もなく雪が来てすべてを白く掩い隠してしまった。
柘榴 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
しばらくして彼はまた意外な足音を今度は浴槽よくそうの外側に聞いた。それは彼が石蕗つわの花を眺めたあと鵯鳥ひよどりの声をいた前であった。彼の想像はすぐ前後の足音を結びつけた。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
百舌もず鵯鳥ひよどり、しからずば
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
ひがむ気短きみじかな鵯鳥ひよどり
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)