“ひゃくめろうそく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
百目蝋燭83.3%
百匁蝋燭16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
動揺どよめき渡る見物は、大河の水をいたよう、見渡す限り列のある間、——一尺ごとに百目蝋燭ひゃくめろうそく、裸火をあおらし立てた、黒塗に台附の柵の堤を築いて、両方へ押分けたれば、練もののみが静まり返って
南地心中 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
そこここの百目蝋燭ひゃくめろうそくかげには、記念の食事に招かれて来た村の人たちが並んで膳についている。寿平次はそれを見渡しながら、はし休めの茄子なす芥子からしあえも精進料理らしいのをセカセカと食った。
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
また足を踏み締めて、やっと須弥壇しゅみだんの方へ行くと、幸いなことに百匁蝋燭ひゃくめろうそくのつけ残りが真鍮しんちゅうの高い燭台に残っていたから
大菩薩峠:07 東海道の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)