“ひとまた”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
一跨85.0%
一股15.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あたりを見廻し、背後うしろに立っている看視人の姿には気づかずに、彼は花壇を一跨ひとまたぎしてその花の方へ手を伸ばしたが、摘みとる勇気は出なかった。
松山と半ちゃんは、その傘の中をくぐって一跨ひとまたぎの泪橋なみだばしを渡った。その時わかい男がつばめのように後から来て二人におどりかかった。壮い男は円木棒まるたんぼうを持っていた。
春心 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
すると突然聞えて来たのは、婆さんのののしる声に交った、支那人の女の子の泣き声です。日本人はその声を聞くが早いか、一股ひとまたに二三段ずつ、薄暗い梯子はしごけ上りました。
アグニの神 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)