“一股”の読み方と例文
読み方割合
ひとまた100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すると突然聞えて来たのは、婆さんのののしる声に交つた、支那人の女の子の泣き声です。日本人はその声を聞くが早いか、一股ひとまたに二三段づつ、薄暗い梯子を馳け上りました。
アグニの神 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
何でもでも聞かないと気が済まん。いきなり石段を一股ひとまたに飛び下りて化銀杏ばけいちょうの落葉を蹴散けちらして寂光院の門を出てず左の方を見た。いない。右を向いた。右にも見えない。
趣味の遺伝 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
すると突然聞えて来たのは、婆さんのののしる声に交った、支那人の女の子の泣き声です。日本人はその声を聞くが早いか、一股ひとまたに二三段ずつ、薄暗い梯子はしごけ上りました。
アグニの神 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)