“ひとちょうば”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
一帳場40.0%
一町場40.0%
一丁場20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そうしていつなんどき僕の最も恐れる直接の談判を、千代子に向って開かないとも限らないように、漸々ぜんぜん形勢を切迫させて来たのである。僕は思い切って、この危機を一帳場ひとちょうば先へ繰り越そうとした。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
ところがまた、知ってる通り、あの一町場ひとちょうばが、一方谷、一方覆被おっかぶさった雑木林で、妙に真昼間まっぴるまも薄暗い、可厭いやな処じゃないか。
朱日記 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
間は稲荷山いなりやまただ一丁場ひとちょうばだけれども、線路が上りで、進行が緩い処へ、乗客が急に少く、二人三人と数えるばかり、おおきな木の葉がぱらりと落ちたようであるから、掻合かきあわす外套がいとうそで
唄立山心中一曲 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)