一町場ひとちょうば)” の例文
それが大雪のために進行が続けられなくなって、晩方武生たけふ駅(越前えちぜん)へ留ったのです。強いて一町場ひとちょうばぐらいは前進出来ない事はない。
雪霊続記 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ところがまた、知ってる通り、あの一町場ひとちょうばが、一方谷、一方覆被おっかぶさった雑木林で、妙に真昼間まっぴるまも薄暗い、可厭いやな処じゃないか。
朱日記 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)