“ひとだか”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
人集72.2%
人群16.7%
人簇5.6%
人蝟5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
人集ひとだかりを押しわけて、新らしく降って湧いた秘密と謎とを包みながら呻き倒れている弥太一のかたわらに、ずいと近よりました。
感電の烏へ宵の人群ひとだかり小阿弥
大正東京錦絵 (新字旧仮名) / 正岡容(著)
見ると、橋の袂の広場に人簇ひとだかりがしている。怪しげな瓦版かわらばん売りが真中に立って、何やら大声に呶鳴どなっているのだ。——
四十八人目 (新字新仮名) / 森田草平(著)
しかしこんなことに係り合うのも疲れの因縁を呼ぶ種子と思い返したばかりでなく、人蝟ひとだかりもうるさいし、石が危なくて仕方ありません。
生々流転 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)