“ひとしめ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
一〆33.3%
一湿33.3%
一緊33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこで一台に四頁を組みつけてそうして機械きの美濃半紙を一〆ひとしめずつ買って来てはそれにかけて甲源一刀流の巻の最初からやり出したものでとにかくあれが二三百頁あってそれを文選、植字、校正
生前身後の事 (新字新仮名) / 中里介山(著)
ねんばり一湿ひとしめりでございましょう。地雨じあめにはなりますまい。なあに、また、雨具もござる。芝居を御見物の思召おぼしめしがなくば、まあ御緩ごゆっくりなすって。
春昼 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
一緊ひとしめ胸をめたほど、顔の上へ暗さが乗懸のしかかったので心着くと、やがて、すうすうしお退塩梅あんばいに、あかりが小さく遠くなり、はるかに見え、何だか自分が寝た診察台の、枕の下へ滅入込めいりこんで
沼夫人 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)