“ひつく”の漢字の書き方と例文
語句割合
引繰100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
其時平岡は座敷の真中まんなか引繰ひつくかへつててゐた。昨夕ゆふべどこかのくわいて、飲みごした結果けつくわだと云つて、赤いをしきりにこすつた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
昼過ひるすぎ散歩の出掛でがけに、門野かどのへやのぞいたら又引繰ひつくり返つて、ぐう/\寐てゐた。代助は門野かどのの無邪気な鼻の穴を見て羨ましくなつた。実を云ふと、自分は昨夕ゆふべつかれないで大変難義したのである。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)