“ひっこう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
筆耕83.3%
筆稿16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
安値あんちょく報酬ほうしゅう学科がっか教授きょうじゅするとか、筆耕ひっこうをするとかと、奔走ほんそうをしたが、それでもうやわずのはかなき境涯きょうがい
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
だが、弟子入りはないとみえて、露八は、筆耕ひっこう仕事をしたり、黄表紙きびょうしものの戯作げさくなどを書いていた。飽きると、ぽかんと、指の筆を頬杖ほおづえにやり、窓の机から今戸橋をながめている。
松のや露八 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
非常に貧乏な独り者で、二階借りをして筆稿ひっこうかなんかで生活して、霊界のことばかり考えている変り者だ。
悪霊 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)