“ひさぎ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ヒサギ
語句割合
50.0%
楸樹25.0%
25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
まつひさぎ 烟靄えんあい 青く
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
「久木」は即ち歴木、しゅう樹で赤目柏あかめがしわである。夏、黄緑の花が咲く。一首の意は、夜が更けわたると楸樹ひさぎの立ちしげっている、景色よい芳野川の川原に、千鳥がしきりに鳴いて居る、というのである。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
“並木町——いにしへ、松、桜、榎等の列樹、路をはさんでありしを以て名くと云ふ。慶安頃まで、樹間に草舎くさやありて、草履草鞋わらぢなどひさぎしのみなりしが、後漸く人家稠密に及び、遂に今の街衢をなす。
浅草風土記 (新字新仮名) / 久保田万太郎(著)