“はんどく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
繙読55.6%
槃特33.3%
判読11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
『太平記』の繙読はんどく藤原藤房ふじわらのふじふさの生涯について景仰けいこうの念を起させたに過ぎない。わたくしはそもそもかくの如き観念をいずこから学び得たのであろうか。
西瓜 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
併し色が生白なまつちらけて眉毛がチヨロけて眼尻が垂れ、ちつと失礼の云分だがやまと文庫の挿絵の槃特はんどくに何処かてゐた。第一いやな眼付をして生緩なまぬるくちかれるとぞうつと身震が出る。
犬物語 (新字旧仮名) / 内田魯庵(著)
なお入口の上に、なんだか文字のようなものが岩にほりつけてあるらしく思われたが、今はそれを判読はんどくしているひまはなく、ケンは一同をうながして、洞穴の中へもぐりこんだ。
恐竜島 (新字新仮名) / 海野十三(著)