“ほんどく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
繙読50.0%
翻読50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今日は十時頃に朝餐を了へて、(小生の経験によれば朝寝を嫌ひな人に、話せる男は少なき者に御座候呵々)二時間許り愛国詩人キヨルネルが事を繙読ほんどくして痛くも心を躍らせ申候。
渋民村より (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
只今三時間ばかり、かねて小生の持論たる象徴芸術の立場より現代の思想、文芸に対する挑戦の論策を編まむ下心にて、批評旁々かたがた、著者嘲風先生より送られたる「復活の曙光」繙読ほんどく致候。
渋民村より (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
それは分厚い一トたばにもなる反古のかさだったので、ふたりしてこれを整理翻読ほんどくしたすえ、帖に編集したものが、すなわち後世に長く読みつたえられてきた古典「徒然草つれづれぐさ」になったのだった。
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)