“はんしたえ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
板下絵50.0%
板下画25.0%
版下絵25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その文化の初め数年にわたりてはもっぱら馬琴ばきんその他の著作家の稗史はいし小説類の挿絵を描き、これによつて錦絵摺物等の板下絵はんしたえにおいてはかつて試みざりし人物山水等を描くの便宜を得
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
春扇も歌川風の草双紙くさぞうしを描きしのち遂に板下画はんしたえより陶器の焼付画やきつけえに転じぬ。
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
これは全く格別の趣きである。これは即ち南宗なんしゅう北宗ほくしゅうより土佐とさ住吉すみよし四条しじょう円山まるやまの諸派にも顧みられずわずかに下品極まる町絵師が版下絵はんしたえの材料にしかなり得なかった特種とくしゅの景色である。
散柳窓夕栄 (新字新仮名) / 永井荷風(著)