“はらだた”の漢字の書き方と例文
語句割合
腹立100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
三沢の便たよりははたして次の日の午後になっても来なかった。気の短い自分にはこんなズボラを待ってやるのが腹立はらだたしく感ぜられた、いてもこれから一人で立とうと決心した。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
私等わたしら二人ふたりうちいずれが瘋癲者ふうてんしゃだろうか。』と、ドクトルは腹立はらだたしくなっておもうた。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
山𤢖同様の分際で、深川生れのお葉さんに惚れるとは、途方もない贅沢な奴だと、今の今までは馬鹿馬鹿しくもあり、腹立はらだたしくもあったが、うなって見ると自分にも罪が無いでもない。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)