“はつらつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
溌剌71.9%
溌溂26.3%
溌刺1.2%
撥剌0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
たゞ人々よ、此の若気の過失、と元気の溌剌はつらつとを混同してはならない。同時に又、心境の自得と作者の沈滞とを誤認してはならない。
「私」小説と「心境」小説 (新字旧仮名) / 久米正雄(著)
カリフォルニヤの明るい空の下で、溌溂はつらつと動いている少女の姿が、世界じゅうの無数のスクリンの上で、果物と太陽の香りを発散した。
(新字新仮名) / 池谷信三郎(著)
そういって語る安宅の顔付には、その年頃の溌刺はつらつたる青年とは思えず、どこか海底の小暗こぐら軟泥なんでいんでいる棘皮きょくひ動物の精が不思議な上咄うえばなしを訴えているという風に思われた。
三人の双生児 (新字新仮名) / 海野十三(著)
あの撥剌はつらつとした春の草のような生気が、激しい音をたて血管の中をはしっているに相違ない。
夢鬼 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)