“はつらつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
溌剌71.6%
溌溂26.4%
溌刺1.4%
撥剌0.7%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
なら、聞いただけでも青春溌剌はつらつ。〽江戸はよいとこ 広いとこ……と昔の小唄のこころいきが実感されてくるではないか。
寄席行灯 (新字新仮名) / 正岡容(著)
しかしなんと生気溌剌はつらつたる述べ方であったか? 異常な想像的視覚をった者でなければとうてい不能な記述であった。
李陵 (新字新仮名) / 中島敦(著)
家財なぞしらんと——だが深川の商取引の活溌かっぱつさは昔どころではなく、溌溂はつらつとして大きな機運が動いていた。
旧聞日本橋:08 木魚の顔 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
で、腕の血色けつしよくを見ても、にごりれて、若い血が溌溂はつらつとしてをどツてゐるかと思はれる。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
まるで、人形のような端正たんせいさと、牡鹿めじかのような溌刺はつらつさで、現実世界にこんな造り物のような、あでやかに綺麗きれいな女のひとも住むものかと、ぼくは呆然ぼうぜん、口をあけて見ていました。
オリンポスの果実 (新字新仮名) / 田中英光(著)
そういって語る安宅の顔付には、その年頃の溌刺はつらつたる青年とは思えず、どこか海底の小暗こぐら軟泥なんでいんでいる棘皮きょくひ動物の精が不思議な上咄うえばなしを訴えているという風に思われた。
三人の双生児 (新字新仮名) / 海野十三(著)
あの撥剌はつらつとした春の草のような生気が、激しい音をたて血管の中をはしっているに相違ない。
夢鬼 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)