“はっさく”の漢字の書き方と例文
語句割合
八朔100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
旧暦八朔はっさくのタノムの節供せっくのごときも、今は晩稲のまだ穂を出さぬものが多くなって、単に田をめまたは田の神さんたのみますなどと、わめいて巡るだけの村もあるようだが
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
みずのえだのかのとだの、八朔はっさくだの友引だの、つめを切る日だの普請ふしんをする日だのとすこぶうるさいものであった。代助は固よりうわの空で聞いていた。婆さんは又門野の職の事を頼んだ。
それから (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
その年の八月一日、徳川幕府では、所謂いわゆる八朔はっさくの儀式を行う日に、修理は病後初めての出仕しゅっしをした。そうして、そのついでに、当時西丸にしまるにいた、若年寄の板倉佐渡守を訪うて、帰宅した。
忠義 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)