“ねんぶつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ネンブツ
語句割合
念仏72.0%
念佛28.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わしはかまどに火をたきてゐたりしゆゑすぐにゆかの下へにげ入り、ばゞさまと母さまとおとがなくこゑをきゝて念仏ねんぶつ申てゐたりといふ。
「手前こそ、今度こそは本当に念仏ねんぶつとなえるがいい。この室から一歩でも出てみろ。そのときは、手前の首は胴についていないぞ」
蠅男 (新字新仮名) / 海野十三(著)
そして武州家滅亡のゝちに剃髪ていはつして尼となり、何処かの「片山里かたやまざとに草のいおりを結んで、あさゆう念佛ねんぶつを申すよりほかのいとなみもなかった」
お房の母は、また、其れが苦になツて、をりさへあれば其の非行ひかうを数へ立てて、所天をツテ罵倒こきおろした。雖然馬の耳に念佛ねんぶつだ。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)