“とりうちぼう”の漢字の書き方と例文
語句割合
鳥打帽100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
よごれたふく、まぶかく冠ったもみくちゃの鳥打帽とりうちぼう、そのひさしの下から、機械の油で真黒になった顔がのぞいている。
魔術師 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
普通の教師は学校以外の場所では中折帽なかおれぼうをかぶったり鳥打帽とりうちぼうに着流しで散歩することもあるが、校長だけは年百年中ねんびゃくねんじゅう学校の制帽せいぼうで押し通している
ああ玉杯に花うけて (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
鳥打帽とりうちぼうしなびた上へ手拭てぬぐいの頬かむりぐらいでは追着おッつかない、早や十月の声を聞いていたから、護身用の扇子せんすも持たぬ。
栃の実 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)