“とどまつ”の漢字の書き方と例文
語句割合
椴松100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
蝦夷松えぞまつ椴松とどまつ白樺しらかんばの原生林を技けて、怪獣のごとくまた疾風しっぷうのごとく自動車で横断することは、少くともこの旅行中の一大壮挙にはちがいない。
フレップ・トリップ (新字新仮名) / 北原白秋(著)
蝦夷松えぞまつ椴松とどまつ、昔此辺の帝王ていおうであったろうと思わるゝ大木たおれて朽ち、朽ちた其木のかばねから実生みしょう若木わかぎ矗々すくすくと伸びて、若木其ものがけい一尺にあまるのがある。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
五尺に七尺程の粗末な椴松とどまつの大机が据ゑてある南の窓には、午後一時過の日射ひざしが硝子の塵を白く染めて、机の上には東京やら札幌小樽やらの新聞が幾枚も幾枚も拡げたなりに散らかつて居て
病院の窓 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)