“とがくし”の漢字の書き方と例文
語句割合
戸隠100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
追いつつ先の曲者しれものの姿を見ると、太縞ふとじま旅合羽たびがっぱこんのきゃはん、道中師戸隠とがくしの伊兵衛というのはあの野郎です——と釘勘が目で囁いた人相の者にちがいはない。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
信州しんしゅう戸隠とがくし山麓なる鬼無村きなしむらという僻村へきそんは、避暑地として中々なかなか土地ところである、自分は数年ぜんの夏のこと脚気かっけめ、保養がてらに、数週間、此地ここ逗留とうりゅうしていた事があった。
鬼無菊 (新字新仮名) / 北村四海(著)
むかし、あの寺の大僧正が、信州の戸隠とがくしまで空中を飛んだ時に、屋の棟を、宙へ離れて行く。
甲乙 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)