“とうげん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
桃源66.7%
桃原11.1%
洞玄11.1%
董源11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
………太平の御代みよの有り難さと云おうか、桃源とうげんの国と云おうか、久しぶりに浮世を離れたのんびりとした心持になって
蓼喰う虫 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
今度の戦争が、あの桃原とうげんの邸宅を壊し、あの蒐集を灰にし、休らう住家を与えなかったとすれば、老齢の男爵には、余命を続ける意味も失われていたのかもしれません。
沖縄の思い出 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
仔細しさいを申せば、大唐だいとうの開山洞玄とうげん国師このかた、代々の老祖大仙たいせんが、魔ものを捕りおさえては、この石窟せっくつへ封じ込めおかれたもので、みだりに開くことはなりません
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そして山水訣さんすいけつの著者のごときも、蕭照は李唐から出て李唐にもまさり、董源とうげん皺法しゅうほうならって董源よりも遒勁しゅうけいであるとさえ評している。
人間山水図巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)