“でんろう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
殿楼60.0%
殿廊20.0%
田老10.0%
田隴10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
四階の殿楼でんろうを昇りその上に着きますと、誠に綺麗きれいな一室の中央にひかえて居りますとうとき御方のそのそばに大王殿下が坐をかまえ、二、三の将校は外の方に座り数名の侍従官は外側に立って居るです。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
宮をらっした武士たちの足音は遠ざかる雷鳴みたいに殿廊でんろうをつたわって消えて行った。
おうな田老でんろうが、餅だの、麺類など、献上に来るし——まるで、祭の日みたいだ。古雅な太鼓や笛の音も、どこかで、している。
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しばし行けば、田隴でんろうの間塀をめぐらし杏の木茂れる一区斜面の地あり。此処は昔の寺の跡、今は希臘ぐりーき派の小庵、ヤコブの井は境内にあり。馬を下りて入る。