殿廊でんろう)” の例文
「あれなる中門を通って、東の殿廊でんろうを進んでいかれい。そこのきざはしに、召次めしつぎの者か副官がお越しを待っておいでになろう」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
宮をらっした武士たちの足音は遠ざかる雷鳴みたいに殿廊でんろうをつたわって消えて行った。