“てんらく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
顛落80.0%
纏絡7.5%
轉落7.5%
転落5.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
けさがけに斬り放された浪人が、根株ばかりの泥田へ、横ざまに顛落てんらくするのを見ながら、道の上にひしめいていた人々は慄然りつぜんと色を喪った。
松風の門 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
家の壁は葡萄ぶどう、薔薇の蔓にまとわれ、半身像を以て飾られ、まどけたには瓶を並べ、纏絡てんらく植物それより生え出でる。舞台の右方はこの壁にて仕切られるなり。
世間智でもつて硬化かうくわし切つてゐる者の心を、不意に轉落てんらくさせるだけの效果がある! ……
地方主義篇:(散文詩) (旧字旧仮名) / 福士幸次郎(著)
生徒の信望しんぼうを集めていたという稲川先生は、一朝にして国賊こくぞく転落てんらくさせられたのである。
二十四の瞳 (新字新仮名) / 壺井栄(著)