“てんぷら”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
天麩羅87.5%
天婦羅10.7%
天麸羅1.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
手覚えのあるのは、係羂かけわなに鼠の天麩羅てんぷらを仕掛けて、ぐびぐび飲みながら、夜更けに植込みを狙うなんという事がありますそうで?——
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
路地の入り口で牛蒡ごぼう蓮根れんこんいも、三ツ葉、蒟蒻こんにゃく紅生姜べにしょうがするめ、鰯など一銭天婦羅てんぷらげて商っている種吉たねきちは借金取の姿が見えると、下向いてにわかに饂飩粉うどんこをこねる真似まねした。
夫婦善哉 (新字新仮名) / 織田作之助(著)
六七人と銑吉がこの近所の名代の天麸羅てんぷらで、したたかにくらい且つ飲んで、腹こなしに、ぞろぞろと歩行あるき出して、つい梅水の長く続いた黒塀に通りかかった。
灯明之巻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)