“ていぞう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
貞造20.0%
綴造20.0%
貞藏20.0%
鼎蔵20.0%
鼎造20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
貞造ていぞうという男と、お松とおしげというふたりのお手伝いさんの三人が、このドアにぶつかったのだ。
金属人間 (新字新仮名) / 海野十三(著)
貞造ていぞうじいさんに、まずことわっておく必要があると思い、かれをたずねた。
金属人間 (新字新仮名) / 海野十三(著)
名実の相合せざるや誠にかくのごときものあり。世に一家の見識なくわずかに泰西旧学者の説を借り来たりて陳腐の政論を綴造ていぞうし、自ら称して自由論派または進歩論派となすものあり。
近時政論考 (新字新仮名) / 陸羯南(著)
貞藏ていぞうという内弟子を相手にぐび/\とりましたから、門弟も大分酩酊致しておりまする様子。
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
彼れ嘉永三年鎮西ちんぜいの山川を跋渉ばっしょうし、四年藩主の駕にして江戸に到り、相房形勢の地を按じ、さらに東北に向って遠征を試みんと欲し、肥後ひごの人宮部鼎蔵ていぞう
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
崖から下りて来て、珍らしく金魚池を見物していた小造りでせた色の黒い真佐子の父の鼎造ていぞうはそう云った。しぶ市楽いちらくの着物の着流しで袂に胃腸の持薬をしじゅう入れているといった五十男だった。
金魚撩乱 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)