“つるが”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
敦賀97.3%
角鹿2.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
敦賀つるが湾から北へ二十キロ近くいった、干飯崎というところです」と隆二は答えた、「漁港としてはかなり大きな町ですけれど」
おごそかな渇き (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
十四日にあたかも露西亜から帰着した後藤男を敦賀つるがに迎え、その翌日は米原まいばらまで男爵と同車し、随行諸員を遠ざけて意見を交換したそうだ。
二葉亭四迷の一生 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
おかには南蛮なんばん屋敷があり、唐人館とうじんかんむねがならび、わんには福州船ふくしゅうぶねやスペイン船などの影がたえない角鹿つるが(いまは敦賀つるがと書く)の町である。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
角鹿つるがの浦から十六、七里、足羽御厨あすわみくりやきたしょう(今の福井市ふくいし)の城下に、ふたりの偽伴天連にせバテレンがあらわれて、さかんに奇蹟きせきや説教をふりまわしていた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)