“つけやきば”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
附焼刃45.5%
付焼刃36.4%
付燒刄9.1%
附燒刃9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
下女はるいところへぶつかった。愛嬌が退いて不安が這入る。愛嬌が附焼刃つけやきばで不安が本体だと思うのは偽哲学者である。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
誰も知らないところから引抜いて来て、それを養成して、そうして付焼刃つけやきばではないところの本値ほんねを見せて、あっといわせるところが、興行師の腕であり、自慢である
大菩薩峠:26 めいろの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
願ふばかり付燒刄つけやきばの英雄神色少し變じたり馬丁べつたうにあまりに烈し少し靜にせよと云へばかゝる所はハヅミに掛つて飛さねばかへつて誤ちありナアニ此樣こんな所こゝはまだいろはです是から先がちとばかり危ないのですと鼻唄の憎さよ坂を
木曽道中記 (旧字旧仮名) / 饗庭篁村(著)
それは、あるしゆの作家たちが書くやうな、附燒刃つけやきばでなく、作者の身についた物であるからである。(何と、近頃は、附燒刃の作品のおほすぎることよ。)
「鱧の皮 他五篇」解説 (旧字旧仮名) / 宇野浩二(著)