“つきや”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
突遣42.9%
擣屋14.3%
搗屋14.3%
磨場14.3%
舂屋14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
たちまち起上りし直行は彼の衿上えりがみ掻掴かいつかみて、力まかせに外方とのかた突遣つきやり、手早く雨戸を引かんとせしに、きしみて動かざるひまに又駈戻かけもどりて、狂女はそのすさましき顔を戸口にあらはせり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
どうも頭の中で擣屋つきやの車が廻っているようで
おいら達は擣屋つきやの方へ行くのだ。810
隣が搗屋つきやでその臼の響がこたえるのだとすれば、小言幸兵衛こごとこうべえそっくりだが、そう限定する必要はない。臼はどこの臼で、何を搗くのでも構わぬ。
古句を観る (新字新仮名) / 柴田宵曲(著)
愚民嗷語ごうごして、われは神を信ぜず、麦粉と水と塩を信ずと言い、僧に向かいて汝自身の祈祷一俵を磨場つきやに持ち往きいて粉にして朝食を済ませよなど罵りしに同じ。
神社合祀に関する意見 (新字新仮名) / 南方熊楠(著)
是は津軽家用達たる舂屋つきやで、所謂川金かはきんである。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)